火曜日, 11月 14, 2006

読者への挑戦

島田荘司さんの推理小説にはいくつか読者への挑戦という
フレーズを使用して書かれているものがあります。
TVの世界では「古畑任三朗」や「金田一少年の事件簿」が
このような形態を取っています。
ようは、問題編-解決編みたいな構成を取っている小説です。
犯人当てをはじめ、トリック解明のヒントなどを全て最初に書いておき、
その回答を探偵が解いていくって感じです。

記憶が曖昧ですが、島田荘司さんの本では
「占星術殺人事件」、「斜め屋敷の犯罪」などが
それにあたったと記憶しています。
私のような読者は結局作家の手のひらの上で踊っているに過ぎないのですが
これが非常に面白いです。
特に、島田荘司さんのトリックは想像を絶するので
解ける人がいるのかという疑問さえ浮かんでしまいます。
ただ、作った人がいるのですから、解く人もいるのでしょう。

今回なんでこのような事を書こうと思ったかと言うと
歌野晶午さんの短編小説でこの読者への挑戦に相当するものに
出会ったからです。
これがなかなか面白くて夢中になってしまいました。
たしか、東野圭吾さんの超殺人事件の中にもあったような気がしたのですが
短編でこのようなものがあると難しい推理クイズの本を読んでいるようで
非常に面白いです。
推理小説が好きな方でこのような本に出会っていない人は
是非読んで見ると良いと思います。

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