月曜日, 11月 13, 2006

悲しい降着

昨日はエリザベス女王杯が行なわれました。
3歳牝馬と古馬牝馬のメイン街道を進んできた馬通しでは
初対決となるGⅠですが、結果は圧倒的な強さを見せた
カワカミプリンセスの降着という悲しい結果となってしまいました。
このような結果となってもカワカミプリンセスの強さというのが
否定されるわけではありませんが無敗がこのような形で止まってしまったのは
大変残念でなりません。

3冠ではないと違いはありますが昨年はディープインパクトが無敗で進み、
古馬の洗礼を有馬記念で受けましたが
カワカミプリンセスが受けた洗礼は余りにも悲しいものです。
もちろん、鞭を入れられた際によれる馬が悪いのですが
それでも防げなかったのかという思いがあふれてなりません。

数年前にスティルインラブという馬が3冠牝馬となりました。
エリザベス女王杯でアドマイヤグルーヴに負けて以来
その後、成績を残す事ができませんでしたが
3冠レースを戦っていた時のあの馬の強さは圧倒的な強さではなく
地味な強さでした。
今回のカワカミプリンセスはそれと非常にダブります。
着差は圧倒的ではなくすぐ後ろでゴールを駆ける馬がいるのですが
その差は圧倒的なのではないかと言う事をこちらに想像させます。
これはディープインパクトにはないものでした。
まあ、あの馬は見た目に圧倒的だったのが原因ですが...

私なりにビデオでレースを何度もみたのですが
結論を言えば降着である結果にはなにも文句はありません。
昔のメジロマックイーン同様に人気馬の1着入選降着ですから
JRAも慎重になったのだと思います。
降着は誰が見ても明らかだと思います。
ではなぜあの状況になってしまったかと言う事が問題なのでしょう。
私は4コーナーでカワカミプリンセスが内に入った事が根本的な原因である
と言わざる得ません。
実際レースではカワカミプリンセスに騎乗していた本田ジョッキーは
外に出そうとしているように見えました。
その時、出そうとしていた位置に福永ジョッキー騎乗の
フサイチパンドラが目の前に現れたように見えました。
フサイチパンドラがコースに入った事でカワカミプリンセスは
その外側か、内を付くことしかできなくなってしまったように見えます。
本田ジョッキーはそこで内を選択したのでしょう。
あの辺りのジョッキーの反射神経は尊敬に値します。

ただ不運だったのは内に抜け出す場所は1、2頭分しか
スペースがなかったにも関わらず
そこに突っ込もうとしていた馬が4頭はいたことです。
カワカミプリンセスの反応が一番良かったのは言うまでも無いのですが
その他の馬も伸びており、そのコースは他馬のコースとして
確立されていた事です。

脚いろがずば抜けていたカワカミプリンセスは他馬の前に
入る事ができてしまったというのが問題だったのでしょう。
しかしそれは他馬に跨ったジョッキーは手綱を引く事しかできなかった。
あのタイミングで抜け出していなければ届いていないでしょうし
フサイチパンドラの外を回ったところで届いていたのかも分かりません。
ただ、結果としては1着入選、12着に降着という残念な結果に
終ってしまったのは事実です。

これによってカワカミプリンセスの強さが否定されるわけではありませんし
否定する人がいたところで、私以外も含めて多くの人が
カワカミプリンセスが牝馬最強だと思っている人は多いでしょう。

今後も頑張って頂きたいと思います

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