土曜日, 3月 24, 2007

「私が彼を殺した」

「どちらかが彼女を殺した」に続く犯人をこちらで推理する小説でした。
はっきり言って犯人は分かりませんでした。
ただこの本を読んで思ったのですが、最近疲れているのが原因か
それとも集中力が単純に足りないのか分かりませんが
本を漠然と読んでいる気がします。
一文一文を深く考えず、読み終わった時に
全体の内容と感銘を受けたところだけが
心に残るみたいいな感じです。

そもそも本格推理小説を読む上で漠然と読むというのは
私に言わせれば間違っていて、
一文一文から作者が記述しているヒントを拾い出し
自分なりの推理を組み立てるという事をするから
面白いてのが本格推理を楽しむ私の考え方です。
にも関わらず、こんな読み方をしていた自分に
ちょっと反省すべきところがあるなって思いました。

巻末に付いていた推理の手引きを読んで犯人については理解したのですが
内容がそこまで難しいとは思いませんでした。
ようは本の構成から犯人がかなり早い段階で絞られている事。
死因がはっきりしている事から読むポイントが必然的に決まってくるからです。
そこまで分かって2回目を速読して見ると(速読というかパラ読みって感じ)
書いてある書いてあるって感じです。
ようはこのポイントに被害者が死んだ段階で移れば良い物を
何も考えずに読み進んだ結果として何も分からないって結論になってしまいました。

以前、島田荘司さんの読者への挑戦について触れた気がしますが
ようはそれと同じです。
違うのは、こっちは本当に犯人についての謎解きをしないところですかね。

良く分かりませんが、一気に読んでしまったので
本自体には引き込まれていたのでしょうね。

東野圭吾さんは私に取って本当に偉大な作家です。
ってマジでしつこいって!!

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