少し面白い話を見つけたので触れてみたいと思います。
今回のタイトルである「本質安全」と「機能安全」という言葉です。
「本質安全」とは危害を及ぼす原因そのものを除去してしまう
「機能安全」とは極力安全を確保するという概念
だそうです。
どう考えても本質安全の方がよいのですが
これで対応できるものは対応すれば良いのですが
できないものが非常に多くあり、
それらについての対応を機能安全で考える事になるのでしょう。
私が見た資料では
「踏切事故対策なら立体交差化で踏切をなくしてしまうこと」
という本質安全の対策が出ていました。
なるほどと思いますが、これは現実的ではないというのが問題です。
交通事故を完全になくそうと思ったら人間が歩く箇所と
自動車が走る箇所を完全に分離してしまえば良いという事です。
しかし、自動車に乗り降りをする以上、必ず重なる箇所が出てきますし
それ以上に、完全分離というのは無理があります。
今現在行われている、車道、歩道というものが機能安全というものでしょう。
歩道が完全に確保されている場所であればあるほど
事故は少ないのではないでしょうかね。
私の仕事はシステム開発ですので、この問題を私の仕事に置き換えてみれば
本質改善の究極は「故障のないソフトウェア」という事になるのでしょう。
これに近づけるためにテスト工程に、「リソース」、「時間」を投入しますが
実際問題、故障がないソフトというものありません。
私のシステムは故障がないという人もいるかもしれませんが
おそらく発生していないのだと思います。(もちろんシステム規模によりますが)
様々のフレームワークを駆使し、標準化手法で過去の経験を生かし
同じ失敗を繰り返さないという努力はどこも行っていると思います。
この考え方が「機能安全」という事になるのでしょう。
「本質安全 機能安全」でググってみるとパワーポイントの
ファイルが見つかりますので興味があれば読んでみて下さい
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