金曜日, 2月 01, 2008

魍魎の匣

この人の本は本当に面白い。
私の感想としては本編が面白いというよりは
本の中で語られる哲学的な事が面白い本ですね。

前回の「姑獲鳥の夏」の時は仮想現実の話でしたが
今回は宗教、超能力者、霊能者といったものに対する
考え方が沢山書かれていて、この部分にかなり共感を覚え、
また一つ考え方の幅が広がった気がします。

ストーリーは正直面白いとは言い難いというのが意見ですね。
話としては非常に重たいので映画化されるようですが、人気はどうでしょう。
ただ、最後に謎が一つ一つ明かされていくシーンは驚きの連続ですね
そもそも、謎を解くヒントが隠されていたのでしょうか?
まあ正直、分かりませんでした。

個人的には京極堂が話す「宗教、超能力者、霊能者」のところは
削ってほしくないです。
一番のこの作品に印象を受けた個所ですから。

魍魎という言葉を辞書で引いてから読むとまた面白いかもしれません。

兎に角長編です。読み始める前に人によっては心の準備もいるかもしれません。

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