木曜日, 2月 22, 2007

「どちらかが彼女を殺した」

手紙の次は同作者の「どちらかが彼女を殺した」を読みました。
内容的にはもの凄く面白いという感じではありませんでしたが
まあ楽しむ事はできました。
読み終わっても作者が犯人を明かしていないのは
斬新かもしれません。
犯人を特定する材料をひたすら書き最後まで読者に推理させる
やり方は島田荘司さんの読者への挑戦でおなじみですが
謎解きまで行わないのは初めてな気がします。
島田荘司さんとの決定的な違いは犯人については
こちらの小説ではほぼ割り出しており、
犯行状況についても完全に整理されています。
つまりこの小説では単純にどちらがこの状況を作ったか
ってところでしょうか?

その小説が面白いか面白くないかという事は
いろいろ感想を持ってきましたが、
あの小説とどちらが面白いかという事は
あまり意味のない事なので特に深くは考えて来なかったのですが
今回のこの小説は島田荘司さんの小説を深く思い出させ
それを比べる事をしてしまいました。

まあ結論から言えば、島田荘司さんの
簡単版、スケールの小さい版ってのが私の感想です。
もちろん東野圭吾さんが島田荘司さんより
劣っていると言っているわけではありません。
東野圭吾さんの小説は面白いのがたくさんありますから...

0 件のコメント: